3分で分かる『遅いインターネット』の要約

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今回紹介するのはこの本です

『遅いインターネット』

 

 

一言要約

グローバル市場に周回遅れにされた日本を、遅いインターネット(インターネットを用いたアプローチ)で立て直す

 

本の紹介

 評論家の宇野常寛が書いた本です。批評誌『PLANETS』編集長。

 

この本から分かること

「これからの情報社会でどうやってインターネットを使えばいいの?」「SNSで時間を使いすぎていて困っている」

情報量が増え続ける現代においてこのような不安を持つ人もいるのではないでしょうか? この本では、そんな現代に最適なインターネットへの向き合い方を考えていきます。

情報への向き合い方に悩んでいる方、日本の将来が不安な方、必見です!

 

3つのポイント

この本の要点は3つです

①世界を分断する壁

②暴走しない政治を作るためのインターネット利用

③情報を遅く受けとる

 

①世界を分断する壁

最初に、世界の現状を3つのポイントで説明します

 

AnywhereとSomewhere

現在世界はグローバル化により、市場の多様化が進んでいます。しかし、先進国は既存利益を守るためにこれに反発します。これを人の目線で考えると、人々はAnywhereな人(壁の必要ない、どこでも生きれる人)とSomewhereな人(既存利益を守るために壁を作る、排他的な人)に分かれていると言えます。

 

世界を変えている感

AnywhereとSomewhereを分けているのは、「世界を変えている感」です。壁グローバルな人々(例えばシリコンバレーの技術者)は自分の仕事が世界に貢献する感覚を持って働いています。対してグローバル化を拒否したい人々は、自分の仕事が世界を変えているとは思っていません。

 

民主主義の暴走

民主主義は現在Somewhereな人々が壁を作るためのシステムとして利用されてしまっています。つまりグローバル化を過度に防いでしまう暴走が起きています。

 

 

この暴走した民主主義に対し、グルーバル化を推し進めるにはどうしたらいいか。本書では2つのアプローチが説明されています。

 

②暴走しない政治を作るためのインターネット利用

インターネットの特性をうまく使えば暴走しない政治を作ることができます。そのためにもまず、現状の整理として民主主義暴走の根本原因を紹介します。

 

脱ポピュリズム

民主主義の暴走の根本の原因は、ポピュリズムという、SNS等による短期的な印象操作です。ポピュリズムに動員された人々は、自分で意思決定せず周りに流されてしまうため、投票も暴走してしまいまふ。そのためには脱ポピュリズムが必要であり、次のアプローチが有効です。

 

クラウドロー

これはCivic techという、ネットを通して市民が公的ルール設定に参加できる運動の一つです。これは、ポピュリズムの原因の一つである「非日常に参加する快感」を防ぎ、日常の延長で政治に参加する事を目的としています。

 

実際にクラウドローが導入された台湾の例 vTaiwan

実際に台湾ではvTaiwanというクラウドローが導入されました。課題に対する高い専門性を持つ「職人」がネット上で議論をすることができ、ルールメイキング(条例や法律の素案作成)を行います。

 

これの良いところは、一般人にとってルールメイキングは非日常だが、職人にとっては日常の延長であるため、暴走しにくいところです。他にもスペインやドイツで行なわれはじめています。

 

 

③情報を遅く受けとる

これが一番の主張です。情報を遅く受け取ることを、遅いインターネットと言っています。

 

遅いインターネットとは

質の高い情報を自分のペースでじっくりと考えること。現代の早すぎる情報速度に対し、自分で速度調節を行い、考える時間を作ること。

 

なぜ遅さが必要?

人々はSNSを通じて、自分の物語を発信する喜びに気づいてしまった。そして、自分の物語を発信したい人々は、最もかんたんな手段として、SNSで物申して、「世界を変えてる感」に浸ってしまう。しかしこの結果、周りに同調するだけの人々や、フェイクニュースを流すような「考えない人々」が生まれてしまう。

 

これを防ぐためには、あらゆる情報に対して自分で距離を設定することが有効である。情報に流されず、自分のペースで情報に接することで、人々を考える人々に戻すことができる。

 

具体的には?

スロージャーナリズムが良いです。これは時間をかけた調査に基づく質の高い情報発信をする運動のことです。

旬のニュースに過剰なタイトルを付けて閲覧数を稼ぐだけの今のジャーナリズムに対抗した、新しい情報発信のあり方で、専門的で正確な情報を求め、定額課金で購読する人が欧州の方で増えています。

また、良質な情報を受け取るためには同時に、良質な情報を判断する目が必要なので、著者は現在読者の目を鍛える育成を行っています。

 

一言まとめ

情報に流されず、好きなペースで受け取ろう。

 

感想

実際に私はSNSをアンインストールして情報を遅く受け取ることにしたが、時間に余裕ができるとともに気持ちも楽になりました。私にとってこの本は、情報への向き合い方を変えてくれた、おすすめの一冊です。

 

本日の書籍情報

【書籍名】遅いインターネット
【著者名】宇野常寛
【出版社】幻冬舎
【出版日】 2020/2/20
【頁 数】239ページ

 

 

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